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鹿児島県 垂水市 特集(2)垂水市の空き家バンク制度はどのようになっているの?

      2019/10/16

垂水市海潟地区と桜島 - 垂水市

垂水市海潟地区と桜島 – 垂水市

前回は「垂水市ってどんなところ?」ということで、市の概要、温泉、観光、交通機関、宿泊施設などの情報を公開しました。

今回は、垂水市 企画政策課 地域振興係の永山さんに、垂水市の空き家バンク制度の詳細について伺いましたので、ご紹介したいと思います。

垂水市 企画政策課 地域振興係 永山さん

垂水市 企画政策課 地域振興係 永山さん

 

1. 垂水市で空き家バンクを始めたきっかけをお教えください。

地域振興係 永山さん:平成17年に、安くて田舎暮らしができる市町村ということで垂水市がテレビ番組で紹介されました。そのときに空き家バンク制度の必要性を感じ、空き家バンクの公開を始めました。ですので、きっかけは移住者の方のためだったのですが、最近は空き家問題の対策としての意味合いも強くなっております。

 

2. 垂水市に空き家はどのくらいありますでしょうか?

永山さん:平成24年度に空き家の件数を外観調査したところ、1061件ございました。

 

3. 空き家バンク制度に登録されている件数はどのくらいでしょうか?すでに契約済みも含めてお教えいただけますでしょうか。

永山さん:平成17年に始めてから、おおよそ10年ほど運用しているのですが、賃貸・売買あわせて198件登録しています。この中で契約された件数は170件となっています。

– 結構多くの方がご利用なさっていますね。

永山さん:基本的に登録数イコール契約数となっていて、垂水市では住居に対する需要がとても高くなっております。

 

4. 空き家バンクのお問い合わせ件数は、どのくらいございますでしょうか?

永山さん:平成27年度には79件お問い合わせいただいています。月におおよそ7、8件程となっております。

 

5. 空き家バンクを買いたい・借りたい方からのお問い合わせは、どのようになっていますでしょうか?

永山さん:垂水市では、空き家バンクの登録物件ごとに不動産業者への連絡先を記載していますので、空き家バンクを買いたい・借りたい方からのお問い合わせは、8割は不動産業者に直接ご連絡されていて、市役所へのお問い合わせをされる方は2割程度となっています。その中で8割はお電話でのお問い合わせとなっており、直接いらっしゃる方は2割程度となっています。

逆に市内で空き家を持っていらっしゃる方からのお問い合わせは、市役所へお問い合わせいただくのが8割、不動産業者へのお問い合わせは2割程度となっています。その際にお電話でのお問い合わせが8割、直接いらっしゃる方が2割程度となっています。

 

6. 垂水市の空き家バンクに関するお問い合わせ窓口をお教えください。

永山さん:垂水市で空き家バンクを担当している企画政策課 地域振興係への直通番号がございますので、お電話ください。メールでのお問い合わせも可能となっております。

 

7. 空き家バンク物件を購入・賃貸した際、何か補助する制度はありますでしょうか?

永山さん:垂水市へ転入(移住)される方が500万円以上の住宅を購入した場合、100万円(90万円は現金で、うち10万円は市内で使用できる商品券)と別途オプション(16万円)があります。

また平成28年度からの予定ですが、垂水市へ転入(移住)される方が家賃3万円以上の住宅を賃貸した場合は、当該世帯の子どもの人数に応じて月額5,000円~15,000円を最大3年間補助される制度を予定しております。

 

8. 一時的に住むことができる、移住を体験できるような物件はありますでしょうか?

※ 取材当時はありましたが、現在は移住体験住宅はありません。

 

9. 空き家物件の契約は、不動産業者を介して行うのでしょうか?

永山さん:垂水市では基本的にすべての物件について、不動産業者を介して行っております。

 

10. 実際に空き家バンクの契約はどのくらいの頻度で行われていますでしょうか?

永山さん:年に14~15件で、月に1件程度となっています。

 

11. 地元の方が空き家バンクの物件を利用されることはありますか?またその割合は?

永山さん:平成26年度で申し上げますと、空き家バンクの物件を利用なさった方は、市内へ移住された件数が5件、市内の方が利用なさった件数が13件となっております。

 

12. UIJターンの方を優先にしている自治体がありますが、そのようなお考えはありますか?

永山さん:地方への新しい人の流れを作るためにも、UIJターンを推進していきたいと考えていまして、現在は補助金制度でのサポートや住居の供給に取り組んでおります。

※ 詳しくは「7. 空き家バンク物件を購入・賃貸した際、何か補助する制度はありますでしょうか?」をご覧ください。

 

13. 物件を検討する期間の間に、他の方が先に決めてしまわれる心配はないでしょうか?

永山さん:一度お話があった段階で、一時物件を止めて交渉中ということにすることは可能です。1か月程であれば交渉中としてご優先させていただくことが可能です。

 

14. 就職・就農についての支援などありますでしょうか?

永山さん:就農支援としては、市が就農に関するご相談を随時承っており、補助事業として農林水産省の青年就農給付金制度による就農準備や経営開始時おける給付金も受けられます。今後も市で新たな制度の実施を予定しており、さらなる支援の充実を推進してまいります。

また、垂水市は鹿児島市・鹿屋市・霧島市と鹿児島県の都市部に囲まれていることから、都市部への通勤・通学に優れている立地となっており、ベッドタウンとしてもお住まいいただけます。

 

15. 垂水市は鉄道がありませんが、生活するに当たって、やはり自家用車は必要でしょうか?

永山さん:垂水市は南北に伸びている町で、国道沿いにバスが縦断して走っています。バスが届かない一部地域に関しましては、乗合タクシーが走っておりますが、自家用車があれば交通の便が尚良いと思います。

 

16. 最後に垂水市のアピールポイントについてお話しください。

永山さん:垂水市は一面が海に面していまして、海岸線が約37kmあり、非常に開放感があります。

温泉も多く、泉質も豊かです。山間部では猿ヶ城渓谷というところがありまして、キャンプやキャニオニング(川下り)などのレクリエーションを楽しむことができます。

紅葉の時期ですと、千本イチョウがとても綺麗です。水がとても美味しく、温泉水を10社が販売しており、幻の焼酎「森伊蔵」や猿ヶ城渓谷の清流で仕込まれた「八千代伝」などの焼酎も垂水市で作られております。

また、垂水市は都市部と隣り合っているため、色々なライフスタイルが可能です。様々な魅力があり、地方都市へのアクセスも良い「垂水市」へ是非一度足をお運びください。

 

道の駅たるみず湯っ足り館から望む桜島をご案内いただきました

道の駅たるみず湯っ足り館から望む桜島をご案内いただきました

 

取材中、永山さんに「道の駅たるみず湯っ足り館」から望む桜島をご案内いただきました。

鹿児島は取材前々日、5年振りとなる積雪となったため、雪で白化粧となった珍しい桜島を見ることができました。永山さんありがとうございました。

 

垂水市への移住をお考えの方は、垂水市 企画政策課までお問い合わせしてみてはいかがでしょうか?

 

次回は

次回は「鹿児島県 垂水市 特集(3)実際に空き家バンク制度を使って物件を借りたり購入するにはどうすればいいの?」と題して、垂水市で実際に物件を契約するまでの手順をご紹介予定です。