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鹿児島県 鹿屋市 特集(3)鹿屋市の空き家バンク制度はどのようになっているの?

      2020/04/13

鹿屋市役所 - 鹿屋市

鹿屋市役所 – 鹿屋市

前回は鹿屋市にある温泉や観光名所、宿泊施設をご紹介しました。

今回は、鹿屋市役所 地域活力推進課 定住相談員 瀬戸口さんに、鹿屋市の空き家バンク制度の詳細について伺いましたので、ご紹介したいと思います。

 

鹿屋市役所 地域活力推進課 定住相談員 瀬戸口さん

鹿屋市役所 地域活力推進課 定住相談員 瀬戸口さん

 

1. 鹿屋市で空き家バンクを始めたきっかけをお教えください。

瀬戸口さん:地方創生の流れの中、空き家を有効活用して移住・定住を促進し、地域の活性化を図るため、平成27年4月から空き家バンクの登録を開始し、平成27年6月から空き家バンク物件を鹿屋市ホームページで公開し正式にスタートしました。

 

2. 鹿屋市に空き家はどのくらいありますでしょうか?

瀬戸口さん:危険家屋を含めて空き家は7,400件程ございます。

 

3. 空き家バンクに登録されている件数はどのくらいでしょうか?すでに契約済みの件数も合わせてお教えいただけますでしょうか。

瀬戸口さん:平成27年6月から物件の公開を開始して、平成28年2月現在、賃貸物件と売買物件をあわせて、22件あります。この内、鹿屋市へ移住された方は1件で、市内で引っ越しされた方が6件となっております。

 

4. 空き家バンクのお問い合わせ件数は、どのくらいございますでしょうか?

瀬戸口さん:空き家バンク登録物件に対するお問い合わせは平成27年8月よりありまして、平成28年2月現在16件となっています。空き家バンク物件を指定されずに「鹿屋市へ移住したいのですが…」という移住相談は平成28年2月現在43件となっています。

 

5. 空き家バンクや移住に関するお問い合わせは、電話・メール・直接の中で、どの手段でどのくらいの割合でご連絡いただいていますでしょうか?

瀬戸口さん:電話が4割メールが4割と大半を占め、直接いらっしゃるのが1割、残り1割は移住支援サイトからのお問い合わせ(移住ガイドブックなどのお取り寄せ等)となっています。

 

6. お問い合わせ窓口をお教えください。

瀬戸口さん:鹿屋市役所 地域活力推進課が空き家バンクに関する窓口になりますので、地域活力推進課への直通電話もしくはメールにてお問い合わせください。

 

7. 空き家バンク物件を購入・賃貸時に、補助する制度はありますでしょうか?

瀬戸口さん:空き家バンク物件を賃貸した場合に限り、移住者(世帯主)が40歳未満の場合、月額家賃の2分の1(上限2万円)を24か月補助する制度があります。また、車両・バイク(原付も含む)のガソリン代やレンタカー代の3分の2(上限月額1万円)を24か月補助する制度があります。これらは、6カ月ごとに申請していただき、支給する仕組みとなっています。

※ 2019年現在、上記は廃止されました。別に、各種補助制度があります。

 

8. 問い合わせした場合、空き家バンクの物件をご案内いただくことは可能ですか?

瀬戸口さん:「利用登録申請書」「誓約書」をまずご提出いただき、その後、地域活力推進課の空き家バンクの担当が物件をご案内させていただいております。その際、不動産業者も同行される場合があります。お車でお越しの場合は、物件の場所まで先導させて頂きます。

※ 「利用登録申請書」「誓約書」は鹿屋市ホームページの「空き家バンク」にあります。鹿屋市役所 地域活力推進課にも用紙があります。

 

9. 空き家物件の契約は、不動産屋を介して行うのでしょうか?

瀬戸口さん:鹿屋市では基本的にすべての物件について、鹿児島県宅地建物取引業協会との協定に基づき、選定不動産業者の方々に仲介していただいております。

 

10. 一時的に住むことができる、移住を体験できるような物件はありますでしょうか?

瀬戸口さん:平成28年4月より鹿屋市吾平町に「移住体験住宅」を開始する予定で、平成28年2月現在準備中となっております。

 

11. UIJターンの方を優先にしている自治体がありますが、そのようなお考えはありますか?

瀬戸口さん:UIJターンの方優先の物件をご用意はしておりませんが、移住者の方のための補助金制度をご用意しております。詳しくは「7.空き家バンク物件を購入・賃貸時に、補助する制度はありますでしょうか?」をご覧ください。

 

12. 賃貸価格・売買価格がほぼ応相談となっておりますが、賃貸価格・売買価格を今度掲載していく予定はございますでしょうか?

瀬戸口さん:家主様のご意向により価格の公開を控えている物件が多いですが、今後できるだけ掲載するよう努力してまいります。

 

13. 敷金・礼金等、初期費用に関しても掲載されておりませんが、掲載予定はございますでしょうか?

瀬戸口さん:敷金・礼金等、初期費用に関しても今後できるだけ掲載するように努力してまいります。

 

14. 内見後、物件を検討する間、待っていただくことは可能でしょうか。

瀬戸口さん:お話しいただければ、一定期間優先的にお待ちすることは可能です。

 

15. 就職・起業・就農についての支援などありますでしょうか?

瀬戸口さん:就職・起業に関しましては、商工観光課や産業支援など色々ございますので、移住者の方の人生設計等をお伺いして、担当となる課と連携して、丁寧に対応させて頂きたいと思っております。具体的にはハローワークと相談して、就職先をご提示する可能でございます。鹿屋市は大隅半島で最も人口の多い都市ですので、大隅半島の他地域に比べてお仕事を探ししやすいと思います。

就農に関しましては、移住者の方が独立して就農していくことを前提に、農業法人や先進農業をされている農家さんで農業技術の習得を行う方に対して、生活支援をさせていただく制度「新規就農者就農支援事業」があります。この制度をご利用になった場合、単身者の場合月額15万円、ご夫婦の場合月額20万円を1年間お支払いさせて頂きます。また、研修終了後の就農開始時には、就農開始支援として50万円の給付金がございます。

詳しくは、鹿屋市ホームページの「新規就農者支援について」をご覧ください。

 

16. 鹿屋市は鉄道がありませんが、生活するに当たって、やはり自家用車は必要でしょうか?

瀬戸口さん:地域によっては自家用車がなくとも生活可能ですが、自家用車があれば、より便利に生活できます。

※ 自家用車がなくとも日常生活に問題がない生活可能な地域に関しては「鹿児島県 鹿屋市 特集(5)」で紹介いたします。

 

17. 最後に町のアピールポイントについてお話しください。

瀬戸口さん:昨年(平成27年)、朝日新聞出版の週間「AERA」9月14日号で、「移住しやすい街 仕事と教育に不自由しない、緑豊かな街を独自に抽出」という特集で、当鹿屋市が子育てと高齢者部門で★★★をいただきました。人口5~200万人の自治体から3大都市圏を除いた全国320自治体の中で★★★を子育てと高齢者部門で獲得したのは6自治体のみです。これは、人口当たりの小学校数、病院、家賃相場、自然的土地利用率など客観的統計データによる評価とのことです。

鹿屋市は鹿児島県の大隅半島で最も人口の多い地方都市ですが、海・山・川等自然環境へのアクセスを持ちつつも、買い物・病院・学校等における利便性を兼ね備えている程良い田舎です。

平成28年4月からは「移住体験住宅」もオープン予定ですので、是非一度鹿屋市へお出でいただき、鹿屋市の人・自然環境・利便性に触れていただきたいと思います。

 

瀬戸口さんに輝北天球館へご案内いただきました。

瀬戸口さんに輝北天球館へご案内いただきました。

取材中、瀬戸口さんにきほく上場公園にある「輝北天球館」へご案内いただきました。

輝北天球館は、とても目を引く、面白い形状の建物でした。取材日はあいにく休館日と重なってしまいましたが、夜はもちろん、昼間でも青空の中に輝く1等星が観測することができる施設になります。是非一度ご訪問なさってみてはいかがでしょうか。瀬戸口さんありがとうございました。

鹿屋市への移住をお考えの方は、鹿屋市役所 地域活力推進課までお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

 

次回は「実際に空き家バンク制度を使って物件を借りたり購入するにはどうすればいいの?」

次回は「鹿児島県 鹿屋市 特集(4)実際に空き家バンク制度を使って物件を借りたり購入するにはどうすればいいの?」と題して、鹿屋市で実際に物件を契約するまでの手順をご紹介します