限界集落 | 過疎化にも段階があります
田舎は若い世代が都市部へ出てしまい、高年齢層が多く、どんどん人口が減っていって過疎化が進んでいます。
では過疎とはどんな意味でしょうか。
過疎とは、人口が急激かつ大幅に減少し、地域社会の機能が低下し、住民が一定の生活水準を維持することが困難になった状態のことを指します。過疎化とは、この過疎状態になったことを指します。
この田舎の過疎化にも段階があり、過疎化が進みすぎて集落として成り立つかどうかギリギリのところを、最近では限界集落のように言われはじめました。
限界集落には区分があります。
存続集落
55歳未満の人口が50%以上の場合、存続集落と呼ばれています。この状態では、跡継ぎが確保できるため次世代に受け継いでいけます。とても健全な状態です。
準限界集落
55歳以上の人口が50%以上の場合、準限界集落と呼ばれています。跡継ぎの確保が難しくなってきていて、今後の展望が危ぶまれている状態です。
限界集落
65歳以上の人口が50%以上の場合、限界集落と言います。高齢化が進み、集落としての機能維持が限界に達している状態です。
このレベルの集落が日本には数多くあります。何かしらの対策をこの時点で取らないと、集落は消滅へ向かいます。
危機的集落
65歳以上の人口が70%以上か、戸数が9軒以下となり、集落としての機能維持が極限に達している危機的状態の集落が、危機的集落です。
ここまでくると最早集落の立て直しは難しいでしょう。
超限界集落
戸数が約5軒以下となり、危機的集落の状態を超え、集落が消滅へ向かっている状態です。もはや集落としての機能は成り立ちません。
廃村集落
超限界集落の状態を超え、残り1軒となり、集落の機能が完全に消滅した集落のことを言います。
消滅集落
かつて住民が存在していて、集落が消滅した状態です。
田舎暮らしの前に、限界集落のレベルを確認しましょう
いままで都会で暮らしてきた方が、超限界集落(集落として機能を失ってしまった場所)に移り住んだ場合は、食料品の調達さえできず、生活できない可能性があります。
田舎暮らしを考えている方は、その自治体が限界集落のレベルがどのくらいか、また自治体の今後の見通しを確認してから移り住むことを考えてはいかがでしょうか。
お子様がいらっしゃる方は特に気にした方がいいです。限界集落の場合、近くに学校がなくなり、通うにしても経済的負担がとても大きくなる可能性がありますので。